Excelでカレンダーを作成するのって難しそう…或いはそもそも作り方がわからないから無理!という方はいらっしゃいませんか?
しかし実は二つの簡単な関数を使用するだけでカレンダーはあっという間に作れてしまいます。
ここでは、2020年度版のカレンダーテンプレートの作成方法をご紹介します。
ビジネスシーンでは特に活躍してくれるオリジナルのカレンダーを、関数をコピペしつつ、さくっと作ってみましょう。
エクセルでカレンダーテンプレートを作成する手順
エクセルでは、単純な文書だけではなくカレンダーも作ることができます。カレンダーテンプレートを共有することで、複数人が予定を書き込めるようになるため、部署内でのスケジュール管理がしやすくなります。
それでは、カレンダーテンプレートを作成する手順をご紹介します。
➀セルに「年」「月」「曜日」を記載する
1つのセル自体に日付を入力したいのなら、ツールバーにある書式からセルを選択し、表示形式の中から「日付」を選ぶだけで問題ありません。ただし、カレンダーを作成する場合には少し勝手が違ってきます。
まずは、セルB1に「年」、D1に「月」と入力してみましょう。続いて、セルA2~G2まで日曜から順に曜日を入力していきます。それが終わったらA1に「2020」、「C1」に任意の月の数字を入れます。
②DATE関数で日付を取得する
DATE関数は、数字を組み合わせることで日付を入れられるようになる関数です。
E1を選択した状態で、Excelの上部にある「fx」という文字を押しましょう。そうすると、関数を選択するウインドウが表示されます。
その中から「DATE」を選択して、OKを押します。
年・月・日を入力するウインドウが表示されるので、年にA1、月にC1、日に1と入力してください。
この作業によって、E1に「その月の1日(いっぴ)」が常に表示されるようになります。
③WEEKDAY関数で日曜の日付を表示させる
市販のカレンダーは多くが日曜はじまり、土曜おわりになるように日付が記入されています。
よって、日曜はじまりで2020年のカレンダーを作成すると、2020年1月1日は土曜日なので、1月のカレンダーの最初に表示されるのは2019年12月29日になりますね。
この日曜日にあたる2019年12月29日を表示させるために必要なのが「WEEKDAY」関数です。
H1を選択したうえで、DATE関数を入力したときと同じように「fx」を押してWEEKDAYを設定するか、関数の入力タブに「=WEEKDAY(E1,1)」と入力してください。
この表示された「4」とは、日曜日から数えて4番目、つまり「水曜日」のことを表しています。
日曜日=1/月曜日=2/火曜日=3/水曜日=4/木曜日=5/金曜日=6/土曜日=7
④カレンダーの最初のセルの日付を取得して月のセルを埋める
続いて、カレンダーの最初の日付を取得してみましょう。A3に「=E1-(h1-1)」と入力してください。
次に、B3に「=A3+1」と入力します。これにより、A3に入力された日付に1を足した数字が表示されます。
この段階では、12月29日と30日の日付が入っているので、B3のセルの右端をクリックしながらG3まで引っ張ってください。そうすると、自動的に2020年1月4日までの日付が入ります。
この機能を「オートフィル」といいます。
A4に(=G3+1)、そしてB4には(=A4+1)を入力してG4まで引っ張り日付を埋めていきましょう。
3列目、4列目を埋め終わったら4列目を選択してそのまま下に引っ張りましょう。
↓
これで2020年2月1日までの日付がはいりました。
⑤カレンダーの年月を非表示にする
さて、カレンダーらしきものが出来上がってきましたが、これでは見づらいですし実用的なカレンダーとは言えませんね。
そこで次に、年月を非表示にして日のみを表示させる方法をお伝えしていきます。
➀の部分をクリックすると、「セルの書式設定」が開きます。
次に➁にユーザー定義をクリックし、窓に③の通り「d」と入力して最後に④OKボタンをクリックしましょう。
すると、
この通り、しっかりとしたカレンダーになります。
また、その月以外の日を表示させたくない場合は、「条件付き書式」の「新規ルール」を選択し、
「数式を使用して、書式設定するセルを決定」の数式に「=MONTH(A3)<>$C$1」を設定し、書式ボタンをクリックします。
フォントタブを選び、色を白に設定します。(背景色がある場合は背景と同じ色で!)
最後のOKをクリックし、書式の設定を進めていけば…
カレンダーらしくなりましたね。
基本的な作成方法をマスターしたら、色を付けてみたり表示方法を変えて、ご自身の見やすいようにカスタマイズしてみてください!
どうしても1から作るのは面倒!そんなときにはテンプレートを使おう
自分で自由にカレンダーを作成するのはなかなかおもしろいですし、カスタマイズできる分自らの最も使いやすい形に仕上げる事ができます。また、作ってみるとわかりますが案外時間もかかりません。
ただ、どうしても関数を使いながら作るのが面倒だ・・・という方は、テンプレートを使ってみるのも一つの手です。
ファイル画面の「新規」を押すと検索窓が出てきますが、そこに「カレンダー」といれると様々なテンプレートをダウンロードすることができます。
カレンダーだけでなく、いろんなテンプレートを利用できるので試してみるのもよいかもしれません。
自作のカレンダーのは、ビジネスシーンにおいて重宝されます。作成したテンプレートは、あとから自由に改変することができるので、使用する場面に合わせて扱いやすいカレンダーを作りましょう。
後々項目を追加したり、月度や年度を変更することもできます。また、スケジュール表を兼ねたカレンダーとして使う場合でも、備考欄を設けることで使いやすくなります。
Excel以外で予定表管理をするなら?
Office365には、Excelの他にOutlook、SharePointなど予定管理に向くアプリが複数含まれています。カレンダーだけで事足りる場合はExcelで自由に作成し、そのほか更に高度な予定管理をする際には他のアプリを併用するなどしてみるとよいでしょう。
中でも、SharePointを利用すれば、複数の予定表を作成して複数人と共有することができます。複数の予定表を切り替えて見ることが面倒な場合には、予定表を1つに重ね合わせて表示させましょう。
まとめ
カレンダーは単なるスケジュール表としてだけではなく、イベントへの参加人数や備考などを記入するための欄を作れるため、とても便利です。写真やデザインに凝って作成すれば、さらに作成する楽しさが増すことでしょう。
最初にテンプレートを作成しておけば、欄を追加するなどして簡単に改変できます。また、カレンダーのテンプレート自体も2つの関数を使うだけで簡単に作れるので、普段からExcelを使っていないという方でもささっと作成が可能ですよ。
また、Office365アプリで作成した予定表は、他の予定表と重ね合わせて表示できます。このような機能は、複数の部署でスケジュールを一括管理するのに便利です。
また、「こういったものを作成する時にだけExcelを使いたいな…」という方には、Officeアプリケーションを月額で好きな期間だけ使える「Microsoft 365(office 365)」がおすすめ。スケジュールを効率的に管理することで、社内・部署内でのコミュニケーション、外出先でのやり取りも円滑にしていきましょう!