PowerPointのページ番号って、スライドの数が増えれば増えるほど重要な役割を持ってきます。手動でページ番号を追加すると時間もかかりますしもしかすると間違えたりすることも…自動で挿入、カスタマイズできるととても便利ですよね。
今回は、PowerPointスライド資料にページ番号を自由自在に簡単に設定できるヒントをお届けします。
ページ番号を挿入する方法
ページ番号の挿入も、複数の方法がありますし、「表紙には数字が出てこないようにしたい」「総数がわかるような表記にしたい」など色々な希望もあるかと思います。
このコンテンツでは、いくつかのやり方をそれぞれ説明していきます。
1ページ目からすべてに挿入
まずは、PowerPointでの基本的なページ番号の挿入方法です。
以下の図のようにフッター右下にページ番号が表示されるようにしていきます。
正式名称は「スライド番号」といいます。
ページ番号の表示はいくつか方法がありますが、ここでは一般的なスライドマスタによる編集方法を解説していきます。
➀ツールバーの「挿入」タブをクリックします。
➁「テキスト」項目内の「ヘッダーとフッター」を選び、クリックしましょう。
➂開いた「ヘッダーとフッター」ダイアログボックス内の「スライド番号」にチェックを入れ、「すべてに適用」で実行します。
➃スライドを「複製」により追加して、スライドを複数ページにしました。
➄例にあげたスライドの場合、6ページなので6枚目に「スライド番号」が「6」と表記されます。このようにPowerPointでは、簡単にページ番号を表示させることができるのです。
続いて、ページ番号のフォントを変更する方法も紹介します。
➀通常のスライド表示画面から、右下に表示されている「スライド番号」をクリックすると、「スライド番号」テキストボックスがアクティブになります。
➁テキストボックス内の文字をドラッグして選択し、右クリックするとフォント編集のダイアログボックスが開きます。
➂PowerPointでは、テキストボックス内でフォントの色を変えたり、フォントの大きさを変えたり、フォントの種類も変更したりすることが可能です。
➃図のように「スライド番号」のフォントは、自由にカスタマイズが可能になります。
タイトルページを抜いて挿入
次にページ番号のタイトルページを抜いて表示させる方法を解説していきます。
➀ツールバー「挿入」タグの「テキスト」項目の「ヘッダーとフッター」を開きます。
➁「ヘッダーとフッター」ダイアログボックス内の「スライド番号」、「タイトルスライドに表示しない」にチェックを入れます。
➂すると、1ページ目であるタイトルページにはページ番号は表示されなくなり、2ページ目から「ページ番号」が表示されるようになります。
○/●の形で挿入
PowerPointのスライド数が多くなると、総ページ数を常に把握しておきたくなりますよね。ページ数の表示では、「〇/●」の形になる「何ページ目/総ページ数」という表示ができます。この機能を使う場合は、PowerPointの「表示」タブにある「スライドマスタ」を使いましょう。
➀「スライドマスタ」のレイアウト内で「スライド番号」のブレースホルダーをクリックしましょう。初期段階で「<#>」となっています。
➁「<#>」は、自動的にページ数を表示させるための記号のため、削除や変更はしないようにして、「<#>」の右側にカーソルを合わせて点滅状態にしましょう。ここに文字を書き込んでいきます。
➂今回は、「総ページ数」を入れてみます。「/」で区切って、総ページ数になる数値を任意に手入力しましょう。
➃入力を終えたら、「スライドマスタ」表示を閉じます。
➄再び、「挿入」タブの「テキスト」項目、「ヘッダーとフッター」タブをクリックしてダイアログボックスを開きましょう。既に「スライド番号」を設定してある場合でも、一度チェックを外してから再度入力することをおすすめします。
➅以下の図の「ヘッダーとフッター」ダイアログボックス内の「スライド番号」にチェックを入れて、「すべてに適用」を選択します。
すると、「全体のページ数分の何ページ目」という表示の仕方でスライドの「ページ番号」が表示されるようになります。総ページ数は、変わらず自動的にページ数だけが変化していく設定です。
ページ番号を削除する方法
スライドからページ番号を削除する方法を紹介します。
通常の簡単な方法としては、「挿入」タブ内の「テキスト」項目「ヘッダーとフッター」ダイアログボックスを開き、「スライド番号」のチェックを外し、「すべてに適用」を選択すれば完了です。
➀「スライドマスタ」からのページ番号を削除する場合は、「表示」タブの「スライドマスタ」表示を選びます。
➁次に「スライドマスタ」表示の「マスターレイアウト」をクリックします。
➂このように「マスターレイアウト」ダイアログボックス内で「ブレースホルダー」表示をコントロールできるのです。「ページ番号」を削除するには、「ブレースホルダー」の「スライド番号」のチェックを外します。
➃すると、スライドマスタ表示内のレイアウト上から、ページ番号のあったテキストボックスが消えました。
➄ちがう表示方法となる「ノート」表示でも「ページ番号」は削除できます。「表示」タブの「ノートマスター」を選択しましょう。
➅上部リボン内に「ページ番号」という項目ができてきます。この「ページ番号」のチェックを外すだけです。
➆以下の図のように「スライドマスタ」から「スライド番号」を削除したことで、スライド上には、「スライド番号」と半透明文字で表示されています。
スライドマスタを使って自動で挿入する方法
最後に解説するのが、スライドマスタによるページ番号の自動挿入についてです。
スライドマスタのレイアウトにて、「<#>」の記号を「フッター部分」の「スライド番号」テキストボックスに入れておけば、スライドの数分の「スライド番号」が自動的に表示されていきます。
ここで注意しておきたいのは、ページ番号が表示されない原因としてスライドマスタの「設定」による問題もある、ということです。
多くの原因として、「スライドマスタ」内の「マスターレイアウト」ダイアログボックスにおける「ブレースホルダー」の「スライド番号」のチェックが外れていることが考えられます。
自動挿入がうまくいかない場合は、こちらの様子を確認してみてください。
まとめ
今回は、PowerPoint活用における「ページ番号」の編集について解説してきました。PowerPointで作成した資料が複数ページの冊子となることも多々あると思います。その場合の「ページ数」の表示や「全体ページ」の表示、オリジナルな編集ができることがスムーズにできると、作業が楽に、そして資料は見やすくなります。
この記事で解説している内容を参考いただき、PowerPointの「スライドマスタ」を使いこなしてみてくださいね。
PowerPointでの資料作成、決まったタイミングでだけの利用したいな…といったときには月額制で好きな期間利用可能なMicrosoft365(Office365)の利用がおすすめです!